2007年4月25日水曜日

欧州とアジアの不動産株を選好=シュローダーなど

不動産投資信託の市場が広がると、不動産の”リサイクル”も進み、これはいいことかもしれません。ただ、やはり投資対象となることには、バブルの反省を常に持ち、警戒していく舵取りが必要でしょう。



欧州とアジアの不動産株を選好=シュローダーなど
2007年04月25日15時45分
(Asahi.comより引用)

 [アムステルダム 24日 ロイター] 資産運用会社シュローダーとヨーロピアン・インベスターズのポートフォリオマネジャーは24日、米国よりもドイツやイタリア、アジアなどの不動産株を選好すると述べた。

 シュローダーのアンドリュー・コックス氏は、記者団に対し、ドイツとイタリアの不動産株は、税制面で有利な不動産投資信託(REIT)市場の創設により恩恵を受ける可能性があると指摘。アジアの不動産株については、力強い経済成長が見込まれることを考えれば魅力的だとの見方を示した。

 コックス氏は「単純に言えば不動産投資信託REITは税金を払わず、利益の大半を配当金として投資家に還元する」と述べた。

 同氏およびヨーロピアン・インベスターズのピーター・ニューランド氏によると、ドイツとイタリアが今年中にREIT市場を創設する見通し。

 また両氏は、不動産投資信託REIT市場の創設に加え、ドイツ経済の回復などにより同国のオフィスや店舗スペースに対する需要増が見込まれると指摘。イタリアの不動産市場も老朽化した建物の改築による恩恵を受ける見通しだという。

 コックス氏は、アジアの不動産投資に関しては日本、シンガポール、香港を魅力的な投資先として挙げた。

 ニューランド氏は、約4億0100万ドル規模の「シュローダー・グローバル不動産株式ファンド」について、米国市場がピークを過ぎたことから、北米の不動産セクターの保有比率を35%から25%に引き下げる可能性があると表明。一方で、その場合はアジアと欧州の不動産株の保有比率を引き上げる方針を示した。

 現在の保有比率はアジアの不動産株が34%、欧州が31%となっている。

 ヨーロピアン・インベスターズは、東欧の不動産株にも注目しているという。

 シュローダーの不動産ファンドの主要な投資先は、三井不動産<8801.t>やシンガポールのウィン・タイ・ホールディングス、キャピタランド、米サイモン・プロパティー・グループなど。2007年3月末時点の投資比率は各銘柄とも約3%となっている。

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